確信

その日

彼が帰ってきてからも

私は何もなかったかのように接した。

理由はひとつ。

真実を確かめるため。

一緒にご飯を食べて、

なんてことない話をして、

それぞれお風呂に入って、

一緒に寝室に行った。

髪の毛のことが頭から離れなくて

寝ることなんて出来なかった。

彼が寝たのを確認して、

深夜2:30私は動き出した。

震える手で彼の携帯を持って、

顔認証で解除成功。

リビングへ行き、LINEを開いた。

トーク履歴には数名の女性。

そりゃそうだ、

彼は管理職だから

部下である看護師の女性達と

やりとりするのは仕方ない。

この中に不倫相手がいるのか、、

一人一人確認した。

1番上の女性とは

仕事のやり取りだけ、、どうやら違う。

上から2番目の女性も違う、、ん?

私の手が止まった。

最後の会話は仕事のことのようだけど、

旦那「ついたよ!いつものところ!」

相手の女「今日はありがとう♡」

業務連絡のやり取りの間に

途中途中にそんな会話がある。

よく確認してみると、

私が夜勤の日の夜に合わせて

この女と会っている?

そして

私は決定的なやりとりを確認した。

加奈子「今日ひとり?

ひとりでやっちゃだめだよ?

私と会うときまで精子溜めておいて?」

旦那「我慢できない。今から会える?」

生々しいやり取り。

それを見た途端、

私は狂ったかのように笑った。

声を抑えながら。

止められなかった。

涙は出なかった。

私の感じてた違和感は嘘ではなかった。

今まで長い間セックスレス、

なぜか不安になる

あの無駄な時間から解放されるんだ。

そう思ったら

少し楽になった感じがした。

証拠になるであろう

LINEのやりとりを

写真に収めて、

彼の携帯を元の位置に戻した。

そして

浮気・不倫調査のための

探偵事務所について検索した。

すぐに相談依頼したかった。

アドレナリンが出まくって

私の目はギラギラしていただろう。

その日は一睡もできなかった。

次回「なぜ感情的にならなかったのか」

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