支えてくれる人達

探偵さんは

調査依頼をした日から

時々メッセージを送ってきてくれた。

「体調は大丈夫ですか?」

「あれから旦那さんに変わりはありませんか?」

「苦しい時でしょうから、何かあればいつでも連絡ください」

赤の他人でも

精神的に弱っている時に

優しい言葉をかけてくれるのは

ありがたかった。

頼っても良い人がいるということが

こんなにも心の支えになるとは…

人生で人の支えをここまで実感するのは初めてだった。

このとき既に私は自分の家族に現状を伝えていた。

離婚しようと思っていること、

証拠を集めないといけないこと

全て話していた。

旦那は私の家族と仲が良かったから、皆ショックを受けていた。

母は昔から私のやることに寄り添ってくれる人だったから、

ただ話を聞いて受け入れてくれた。

「いつでも(実家に)帰ってきていいんだよ」

そう言ってくれた。

6歳上の兄と、3歳上の姉にも電話で話した。

2人とも何か協力できることがあれば言ってほしいと言ってくれた。

父はかなりショックを受けたようで最初は信じられていなかった。

「許してやることはできないのか?」と聞いてくるほどで、、

父は旦那のことが大好きで飲みに連れて行ったりするほどだったから本当に信じられなかったのだろう。

私の決意が固いことが分かって納得してくれた。

私がやろうとしてることは、私と旦那だけではなく私達の周りの人達にも関係のあることなのか… 

これからやることが全て終わったらお互いの家族や共通の友人とも会えないんだ…

私の大切な人達が悲しい思いをすることになるんだ…

父の言葉はそれを考えさせる言葉だった。

言葉では表せないほど悲しい現実が待ってると思うと辛くて仕方なかった。

その時はさすがに涙が出そうになったけど、我慢した。

決意は固まっていた。

次回「尾行1回目」

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